こんにちは。
2024年1月1日に能登半島地震があってから、
約1年半が経過しました。
公費での建物の解体が申請の約70%を完了するなど、
着々と復興へと進んでいる中ですが、
さらに復興を進めていく中で、さいはてのキャバレーという
建物が解体されることになりました。
石川県珠洲市にある建物で、港のすぐそばにあります。
元は新潟県の佐渡島を結ぶ定期船の待合所として使われていました。
その後、2017年からは奥能登国際芸術祭の会場として使われていました。
そんな中で、能登半島地震で建物が大きく損傷しました。
また、建物周辺も地震による液状化の影響で大きく損傷しています。
そんな状況から復旧するために解体が決定しました。
この建物にはイルカの絵が描かれており、
それがシンボルとされてきたという経緯もあるので、
解体されてしまうのは本当に残念です。
なので、解体工事が始まる前に見納めに行って来ました。
これが、その最果てのキャバレーのシンボルのイルカの絵です。

*今から写真を載せますが、これは2025年6月現在の様子です。

上記の写真を撮るのも一苦労せざるを得ないほど周辺の状況はとても悪いです。
立ち入り禁止の標識がないため、安全を確認しながら立ち入っていますが、
おそらく立ち入ってはいけない場所でしょうね。

向こうに水が溜まっているのが見えますね。
あれは海水が溜まっているのです。
液状化によって、地面が沈下した結果、そこに海水が流れ込んできたためです。

向こうに見えるように港の岸壁が沈下しており、
そこから海水が流れ込んできています。

こちらが建物の様子です。
地震と津波の影響で、壁が無惨にも崩壊していますね。

地面の亀裂もとても深いところまで行っています。




建物の内部まで津波でやられた結果、中まで凄い状態となっています。


港の方へはとてもではないですが、近づける状態ではありません。

今現在もこちら側では海水が流れ込んできています。

そばにある駐車場も無惨な状態です。

奥能登の他の場所にいくつか行きましたが、
未だにこんな状態となっている現状に言葉がありません。
確かにいつまでもこの状態を放置出来ませんし、
この状態から復旧させるためには建物を解体せざるを得ないのも分かります。
(ここだけこれほど復旧出来ていないのは建物が邪魔になっているため)
実際に見てみると分かるように建物の壁に直接絵が描かれているので、
絵を残したまま解体は無理だというのが分かります。
他の場所に保存するという方法もあるでしょうが、
そのためには修繕などに多額のお金がかかるでしょう。
そんなお金を出す余裕が残念ながらどこにもありません。
最終的に解体するという結論が出るのがここまで遅れたのも、
どうにかして残せないかというのを必死に模索してきたのでしょう。
そうした中で、最終的にコメントした市長さんの
「解体せざるを得ないのをどうか理解してほしい」
という言葉の中にいろんな想いが隠されているのでしょう。
(解体したくて解体を決めた人など誰もいないはずである)
実際に一度、僕も震災前にここを訪れたことがあるんですが、
その時の光景と今の光景を見比べると
いろんな想いがどうしても込み上げてきてしまいます。
前に進まなくてはいけない。
そのためにはどうしても犠牲が伴ってきてしまう時もある。
残り時間はもうあとそんなにないですが、
皆さんも完全に消えてしまう前に一度目にしてみてはどうだろうか。